「簿記3級って、独学でも合格できるの?」「簿記の勉強って何から始めたらいいの?」
本記事では、このような疑問を解決できるような、日商簿記3級(以下「簿記3級」)の効率的な勉強方法について紹介していきます。
私はこの記事で紹介する勉強法を用いて、約2ヶ月の勉強期間で簿記3級に合格できました!
試験概要や教材、勉強手順を1つ1つ丁寧に、実体験を踏まえながら説明しているので、ぜひ最後まで読んでみてください♪
簿記3級ってどんな試験?
この章ではまず、簿記3級の概要について説明していきます。
1. 簿記3級の全体像
2. 合格に必要な勉強時間
3. 統一試験・ネット試験の比較
簿記3級の全体像
簿記3級の全体像としては、以下の表の通りです。
試験科目 | 商業簿記 |
---|---|
受験資格 | なし |
試験時間 | 60分 |
大問の数 | 3問 |
合格基準 | 70%以上 |
簿記3級は、商業簿記の基礎を身につけられ、多くの企業からも求められることが多い資格なので、チャレンジして損はないです!
合格に必要な勉強時間
簿記3級の合格に必要な勉強時間は、100時間前後と言われています。
100時間というと…
1時間×約3か月 / 2時間×約2か月 / 3時間×約1か月 となります。
つまり、1〜3ヶ月の学習期間を確保することが必要ということですね。
同じ勉強時間を毎日続けることは、ほとんどの場合が難しいので、平日・休日で調整をしたり、目標試験日を設定したりして、コツコツと勉強していきましょう。
統一試験・ネット試験の比較
統一模試とネット模試では、どのような違いがあるのか、次の表で見ていきます。
受験料 | 統一試験:税込2,850円 ネット試験:税込3,400円(事務手数料550円含む) |
---|---|
試験日程 | 統一試験:6月、11月、2月の年3回 ネット試験:随時 |
申し込み方法 | 統一試験:商工会議所HPから申し込み(▶︎商工会議所HP) ネット試験:CBTテストセンターHPから申し込み(▶︎CBTテストセンターHP) |
合格率 | 統一試験:30〜60% ネット試験:40%前後 |
合格発表 | 統一試験:試験終了日から1週間〜1か月後 ネット試験:試験終了直後 |
私の意見としては、自分自身が受験したからというのもありますが、日程・時間の調整ができ、合格率も安定していて、すぐに結果の出るネット試験での受験をおすすめします。
比較してみて、「こっちがいいな」と思った方でチャレンジしてくださいね♪
おすすめ電卓&教材
この章では、試験に必須な電卓についての情報、私が実際に利用した学習サイトについての情報をシェアします。
電卓も教材も、自分に合ったものを利用するのがベストです!
参考程度にチェックしてみてくださいね♪
試験概要に則した電卓
商工会議所のHPでは、試験で使用できる電卓についての注意事項が記載されています。
基本的に、計算機能のみの電卓であれば大丈夫です!
その上で、私が実際の試験で使用した電卓が、こちらのCASIOの電卓です↓
経理に携わる方々でも、CASIOの電卓をおすすめしていることが多いので、CASIOをチェックする価値はあります。
こだわり条件と予算から、自分にぴったりの電卓を探してみてくださいね♪
(▶︎楽天市場 / 電卓 ▶︎Yahoo!ショッピング/ 電卓)
完全無料の学習サイト
私が簿記3級の勉強をするにあたり、利用した学習サイトが「CPAラーニング」。
全講義を完全無料で視聴でき、教材のダウンロードも無料です。
「無料で講義動画&教材ダウンロード…怪しくない?」と思われるかもしれませんが、サイトQ&Aにおいて、このような説明があります。
「日本の会計リテラシーを底上げしたい」という思いから始まったサービスであるため、より多くの方にご利用いただきたく無料でご提供しております。
CPAラーニングーよくある質問
当サイト内にあるコンテンツのすべてが完全無料です。(講義の視聴、テキスト・レジュメのダウンロード、模擬試験など)
検定を受けるにあたって実際に利用しましたが、有料級コンテンツが盛りだくさんで、非常にわかりやすかったです。
学習サイトでなくても、YouTubeなどでも解説動画が充実しています。
気になったらチェックしてみてください!
簿記3級の勉強方法
いよいよこの章では、簿記3級の勉強方法について解説していきます。
勉強の順番、ポイント&コツを、それぞれ詳しく見ていきましょう!
1. 効率的な勉強の順番
2. 押さえておくべきポイント&コツ
効率的な勉強の順番
まずは、おすすめの勉強していく順番をざっくり見ていきます。
1. テキストを1周する
2. 問題集を1周する
3. 模擬試験にチャレンジしてみる
4. 試験対策問題に取り組む
5. 苦手部分を繰り返し確認する(テキスト・問題集2周目〜)
6. 模擬試験にひたすらチャレンジする
ペース配分としては、1・2 を勉強期間の半分ほどで終わらせ、3〜5 に勉強期間の1/3を使って取り組み、試験日前1~2週間は 6 で準備するのが良いでしょう。
私は、CPAラーニングを利用していたので、1 の前に「講義動画を視聴する」という項目を入れていました。
押さえておくべきポイント&コツ
簿記3級の試験は、「慣れ」が非常に大切です。
出題分野、問題数、点数配分を見ていきましょう。
大問 | 出題分野 | 点数配分 |
---|---|---|
大問1 | 仕訳問題(15問) | 45点 |
大問2 | 帳簿、勘定記入、穴埋めなど | 20点 |
大問3 | 決算問題 | 35点 |
1時間の試験で、これだけのボリュームをこなす必要があるので、正確さとスピードが求められます。
特に、大問1の15問ある仕訳問題は、1問3点でかつ、部分点は無し。
よって、大問1でのミスは、多くても3問までにとどめておく必要があるのです。
大問2では知識系を問われることが多く、大問3では決算表の作成を【損益計算・貸借対照・残高試算】の3パターンのどれかで求められます。
簿記は、「満点を目指す」試験ではなく、「合格点(70点)を目指す」試験であるという認識を持っていた方が良いですね。
第3問:決算の最終合計は、採点対象になっていないことが多いため、仮に数値が合わなくてもいったんスルーして、他の問題で点数を確保しましょう。
時間配分のおすすめは、以下の通りです。
大問1 | 20分 |
---|---|
大問2 | 15分 |
大問3 | 25分 |
取り組む順番としては、大問1→大問3→大問2→見直し、とすると、それぞれに十分な時間を割けるはずです。
試験中に取るメモについても、キーワードをきっちり書くのではなく、自分がわかるように省略したり、記号を活用したりするのがおすすめです!
まとめ
本記事では、簿記3級の効率的な勉強方法について解説しました。
最後におさらいです。
1. テキストを1周する
2. 問題集を1周する
3. 模擬試験にチャレンジしてみる
4. 試験対策問題に取り組む
5. 苦手部分を繰り返し確認する(テキスト・問題集2周目〜)
6. 模擬試験にひたすらチャレンジする
簿記3級は、知識とスキルが必要ですが、しっかり勉強すれば独学でも合格できる資格です。
学習のポイントをしっかりと押さえ、合格に向けてコツコツと積み上げていきましょう!
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